システム金融とは、主に中小事業主や自営業者等をターゲットにしたヤミ金(無登録貸金業者)で、電話営業の他にダイレクトメールやFAXで顧客営業を行います。金利は様々ですが10日で1割、10日で3割、月2割以上などの利息制限法を大きく上回る超高金利です。
システム金融の最も特徴的なものは、手形・小切手や売掛債権(場合によっては債権譲渡通知書や白紙委任状などといった重要書類等も)を担保に取るという所で、被害者は手形や小切手の不渡り、銀行取引停止処分、重要取引先への債権譲渡通知を恐れて、返済を継続させてしまう結果となります。
対面型と電話だけでやり取りする非対面型業者に分かれますが、非対面型の業者は手形や小切手の受領を郵便局で局留めにして行われ、貸付金の交付や決済は銀行の当座預金を利用して行われている事が多い為、業者の特定が困難になります。さらに、電話番号や住所を数ヶ月単位で変更しているケースも多いので、業者の正確な住所氏名すら不明瞭となる事があります。
●事業資金融資などの名目でダイレクトメールやFAXを送り付けます。
ファクタリングを装った悪質ヤミ金業者にご注意下さい!
ファクタリングとは
ファクタリングとは会社が所有する売掛債権を、支払い日以前にファクタリング会社に売却し現金化する資金調達方法で、主にリース会社などが行っている金融取引です。しかし近年の改正貸金業法などのヤミ金取り締まり強化に伴い、もともと闇金業者だったグループなどが参入している状況です。内容は貸金業と似たようなモノですが、取り締まる法律が無い為、被害が拡大していると思われます。
悪質ファクタリング会社を見分けるポイント
○契約書の控えを渡さない
○法外な手数料、登記・抹消費用を徴収する
○見積もりを出さず、契約前は口約束等で曖昧にし、実行段階で法外な条件を提示してくる。
○ファクタリング売買の契約なのに、借用書を作成させられた
○手形や小切手をとられた
○ファクタリング売買契約に無関係な書類をとられた(白紙の委任状など)
○代表者の個人保証を入れさせられた
○振込先の口座名義が個人名、別会社、もしくは手渡し。
○精算時に領収証をもらえない
○契約の際に、自身の会社へ来社する、喫茶店などを指定するなどして会社へ呼びたがらない(HPのみで会社の実態がない、偽装しているなどのケースがあります)
ファクタリング自体はとても便利な資金調達方法ですが、高額な闇金まがいのファクタリング会社を利用している限り財務状況が改善されることはありません。一時的な資金繰りの為に仕方なくなどと言わず早めに対処する事をお勧めします!
ファクタリング対応について、「債権譲渡通知を取引先に送られたらどうしよう?」などの一般的な闇金対応とは異なる部分があります。当センターではファクタリング問題に詳しい専門家が相談にあたりますので、家族や取引先への嫌がらせ、返済期限のリスケジュールに関するアドバイスなどお気軽にご相談ください。
融資保証金詐欺とは?
融資詐欺(ゆうしさぎ)とは、代表的な詐欺のひとつで、振り込め詐欺の一形態である。
“融資をするように装って、「信用度を確認する」「保証金」「保険料」「保証料」「紹介料」などの様々な名目で支払いを要求し、口座に金銭を振り込ませて騙し取った上で「やはり信用に欠けるため、融資はできない」などと一方的に告げ、その後連絡が取れなくなる。商工団体等を名乗り中小企業支援のための低金利融資を装って企業を相手にする場合と、消費者金融等を名乗り個人を相手にする場合があり、2005年に入って後者の詐欺が急増していることから、東京都は同年11月1日に個人向けの融資詐欺を「貸します詐欺」と命名した。”
(引用:「融資詐欺」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。)